切手って買取してもらうえるの?切手の買取相場や価値について紹介!
2021/07/13
最近切手を使って手紙を出す機会が少なくなってきました。
なので、切手が押し入れの中に眠っているという人もとても多いのではないでしょうか?
切手を使う場面が少なくなり、使わない切手はどうしたらいいの?と思いますよね。
では、今回は切手の買取や買取相場について紹介していきます。
切手は買取してもらえるのか?
そもそも切手は買取してもらうことができるのでしょうか?
結果から言うと、切手は買取してもらうことが出来ます。
切手を使用して個人同士で文通のやり取りをすること自体少なくなりましたが、ビジネスシーンでは今もなお経費削減のために大活躍している切手。
この切手をコレクションしている人がおり、切手コレクターの中では貴重な切手は「プレミア価格」で取引されます。
特に期間限定で販売された切手、特定の場所で販売された切手などはプレミア価格が付くことが期待できます。
切手の買取相場の決まり方
切手の買取相場は切手の金額で査定になる場合とプレミア切手のように金額以上の査定になる場合の2つの査定が主になります。
では、それぞれの査定方法について紹介していきます。
買取価格の算出の仕方
金額ベースの算出方法・査定方法
発行年が新しい普通の切手や記念切手を査定する場合は、基本的に切手の額面に買取業者ごとに決まっている「買取率」が掛け合わされて買取価格が算出されることになります。
買取率は切手の額面によって変動します。
また、シートなのか?バラなのか?によっても変動してきます。
プレミア切手のように金額以上の算出方法・査定方法
プレミア切手の場合は額面によって算出が変動するのはもちろんですが、買取価格自体は市場の相場によって算出されます。
市場の相場というのは毎日変動します。
去年見積もりを依頼した時はもっと高額だったなんてこともありますし、1週間前の見積もりと1週間後の見積もりでも金額がかなり違う場合もあります。
もちろん切手の状態も査定に響いてきます。
綺麗であれば綺麗であるほど買取価格は高くなります。
買取対象の切手の種類と価値
買取対象の切手の種類はある程度決まっています。
それに伴い、価値もある程度決まっているのです。
では、買取対象の切手の種類と価値について紹介していきます。
普通切手
基本的に普通切手は額面の買取価格算出になります。
明治や大正、昭和初期などに発行された一部の古切手であれば市場価格が算出方法になってきます。
記念・特殊切手
記念切手は国家的行事や国際イベントを記念して発行されます。
簡単に言えば国家的宣伝をしたり、キャンペーンを小口したり、文化財を紹介したりする目的で発行される切手です。
1930年以前に発行された切手にはプレミア価格が付くことがあります。
中国切手
中国で発行された切手のことです。
赤猿や大パンダなど代表される文化大革命下で発行された文革切手に該当するものであれば数十万円~数百万円などのプレミア価格が付くことがあります。
外国切手
発行枚数がとても多く、コレクターが少ない傾向にあります。
なので、価格は下降傾向にあるので、高価買取はあまり期待できないかもしれません。
場合によっては一部の貴重な切手を除くと買取不可になってしまうなんてこともあります。
事前に確認しておくといいでしょう。
軍事切手
軍事切手は1910年~1944年に軍人が郵便を依頼する際に使用していた切手のことです。
場合によっては数十万円~100万円を超える金額で取引されることもあります。
なので、専門的な査定が必要になることも。
高価買取が期待できる切手や代表的な切手
高価買取が期待できる切手はどのようなものがあるのでしょうか?
では、高価買取が期待できる切手や代表的な切手について紹介していきます。
記念切手の場合
上記でも紹介したように記念切手の場合は国の大きな行事がある際に記念にと発行された切手のことです。
- 明治天皇銀婚記念切手(1894年)
- 日露戦争勝利記念 北白川官能久(1896年)
- 日露戦争凱旋観兵式記念切手(1906年)
- 飛行郵便試験記念切手(1919年)
- 全国緑化運動記念切手(1948年)
- 国土緑化運動記念切手(1949年)
- 立太子礼記念切手(1952年)
- 国体切手(第2回大会~第5回大会)
国体の切手は第一回大会では切手は発行されていません。
なので、第二回の国体で発行された切手が一番価格が高くなっています。
特殊切手
特殊切手は郵便局が行なっているキャンペーンにて発行された切手のことです。
- 切手趣味週間記念「見返り美人」(1948年)
- 切手趣味週間記念「月に雁」(1949年)
- 切手趣味週間記念「ビードロを吹く娘」(1955年)
- 国宝シリーズ(1967年~)
- 20世紀デザイン/ミレニアム切手(1999~2000年)
特に「切手趣味週間記念シリーズ」や、「国宝シリーズ」などが代表的なプレミア切手とされています。
国宝シリーズは第1次~第3次まで3回に分けて発行されており、その3回分すべて揃っている場合は買取価格が高くなります。
最近発行された20世紀デザイン切手(ミレニアム)では、発行年数が比較的最近ではありますが、プレミア切手と言われています。
20世紀デザイン切手自体はは発行枚数が多く、決まった時期に発行されていたため、希少価値は高くありません。
しかし、全17集(各8種類×シート10枚)をまとめて買取に出せば、1万円以上の買取価格が期待できます。
年賀切手
年賀切手は年賀状を発送する時期にのみ発行されている切手のことです。
- 富士山(1935年)
- しめ飾り(1938年)
- 円山応挙のトラ(1950年)
- 少女とウサギ(1951年)
- 翁の面(1952年)
1955年以前に発行された切手は全てプレミア価格が付きます。
もちろん種類によっては買取相場が大きく違いますが、貴重な切手であれば買取相場は1万円前後になります。
航空切手
この切手は第二次世界大戦中を除く1919年から1961年までの間に、航空郵便専用として発行されていた切手のことです。
- 芦ノ湖航空切手(1929年)
- きじ航空切手(1950年)
- 五重の塔航空切手(1951年)
- 立山航空切手(1952年)
- 大仏航空切手(1953年)
- コイル航空切手(1961年)
航空切手は発行期間が短いので、コレクターの人気があります。
特に「芦ノ湖航空切手」や「きじ航空切手」は貴重なので買取価格が高く、シートであれば1万円前後の買取相場になります。
沖縄切手
沖縄切手(琉球切手)は第二次世界大戦後にアメリカ軍が沖縄を統治していた時代に発行された切手のことです。
1945年~1953年6月までに発行された切手を「沖縄切手」。
1953年7月~1972年までに発行された切手を「琉球切手」と呼んでいます。
- 沖縄 第1次普通切手(1948・1949年)
- はと航空切手(1950年)
- 植林記念切手(1951年)
- 琉球大学開校記念切手(1951年)
- 琉球政府創立記念切手(1952年)
- 天女航空切手(1951~1954年)
- 米ドル加刷(1959年)
沖縄切手は独特なデザインなので、コレクターの人気が高いです。
場合によっては1枚で数万円の価値が付く種類もあります。
軍事切手
軍事切手は軍が運用・管理している軍事郵便で、軍人が使用するために発行された切手のことです。
日本の軍事切手は1910~1944年に発行されており、一般市民向けの切手ではないため発行枚数が少なく希少性がとても高いです。
- 軍事加刷Ⅰ型(1910~1914年)
- 軍事加刷Ⅱ型(1924~1933年)
- 青島軍事切手(1921年)
- 大正白紙軍事切手(1913年)
- 旧大正毛紙軍事切手(1914年、1924年)
- 新大正毛紙軍事切手(1928年、1933年)
日本の軍事切手は「縦横サイズ」や「軍事の文字間」などで種類が分類されています。
もちろんそれぞれの価値は異なります。
場合によっては数万円の買取価格になることが多いです。
上記以外に発行された切手で、ドイツで発行された「軍隊の日切手」や、第二次世界大戦中に東南アジア諸国で発行された「南方占領地切手」などもあります。
中国切手
中国切手は1949年以降に中国郵電部郵政総局から発行された切手のことです。
特に1966~1976年の文化大革命時代に発行された「文革切手」は、切手収集が禁止されていたという時期なのでとても希少価値が高いプレミア切手となります。
- 全国の山河は赤一色
- 毛主席シリーズ(1968年14種類)
- オオパンダシリーズ(1963年3種類、1973年6種類)
- 年賀切手「赤猿(子ザル)」(1980年)
大革切手「毛主席シリーズ」は毛主席の長寿を祝う・毛主席の最新指示・毛主席像・毛主席の長寿をたたえるなど全14種類があります。
高価買取が期待できる切手の中でも「全国の山河は赤一色」は半日しか発行されなかったため希少価値が非常に高く、過去にオークションで数千万円の値段が付いたこともあります。
1980年に中国初の年賀切手として発行された「赤猿(子ザル)」は日本でも人気が高く、シートでないバラの状態でも買取相場は10万円前後です
高価買取をしてもらうためのポイント
切手を高価買取してもらうポイントについて紹介していきます。
シート切手は絶対にバラさない
シート切手=未使用品となっています。
未使用品であればバラ切手よりも高額で買取りしてもらえます。
特にシート自体に絵柄が入っている特殊切手は、1枚でも切り離した時点で買取り価格が大幅に下がってしまうので注意が必要です。
絶対にバラさずにシートの状態で査定に出しましょう。
バラ切手は仕分けをしておく
バラ切手が多い場合、仕分けをしておくと高額で査定してもらえます。
仕訳していても買取り業者や持ち込み方法によって、指定の仕分け方法は異なっていたり、不備があり、買取り不可となることも考えられます。
切手買取の査定に出す前に、「どのような形で仕分けすれば良いのか」を予め買取り業者に確認しておくといいでしょう。
早めに切手買取に出す
「買取価格が上がるかも?」と長期間保管をしても、切手の傷みが進めば買取り金額が下がってしまいます。
不要になった切手は、なるべく早く切手買取りに出すことを心がけましょう。
まとめ
今回は切手の買取や買取相場について紹介してきました。
切手は種類によって高価買取が期待できます。
高価買取してもらう際の注意点をしっかりと押さえて買取してもらいましょう。
我が社でも買取可能ですのでご相談ください。
ぜひ参考にしてみてください。